1、精油(エッセンシャルオイル)禁忌と注意点について

①妊娠中はほとんどの精油を使う事が出来ないのはなぜですか?天然のものなら安全では?
◆まず「天然のものだから安全」という認識は捨てましょう。医薬品になる植物も多く存在します(医薬品と植物の関係は基礎講座で実施)。
妊娠中は黄体ホルモンが分泌され妊娠を維持していきます。精油には「エストロゲン様作用」「通経作用」といって妊娠の維持を邪魔をする作用のものがあります。通経作用は生理の周期を規則正しくする働きの事です。また妊娠中はエストロゲンの分泌が抑えられており、このような時期にエストロゲン様作用、通経作用の精油を使用すると正常な妊娠状態に影響を与えることもあるので禁忌になっています。精油は胎盤を通じて胎児へ影響します(基礎講座で習得)また、神経毒性の精油も禁忌です。これらの精油は胎児への脳の発育に影響を与える場合があり使用する上で安全とは言えません。妊娠中あるいは妊娠を考えている、不妊治療中といった方は専門家に相談しましょう。特に不妊治療中で体外・顕微授精を行っている方は治療方針と精油の使用をご相談下さい。


②アロマが大好きで自分で化粧水などを作っています。これくらいでも妊娠中はダメですか?
◆精油の吸収、排泄を考えると禁忌の精油は避けたほうが良いと思います。精油を使う場合は禁忌表をもとにまずは安全性第一で考えた方が良いと思います。鼻からの吸収(芳香、吸入など)、けい皮吸収(入浴、マッサージなど)も同じです。


③いきなりの妊娠!ずっと精油を使ってました。どうしたら良いですか?
◆本来は妊娠計画に入ったあるいは治療中の段階で精油の使用はご相談頂きたく思います。妊娠が分からなかったため使っていた方は妊娠が分かった時点で使用を控えてください。


④授乳中のアロママッサージは?
◆禁忌以外の精油でのアロマであればOKと言われています。しかし赤ちゃんへの影響がありますので精油濃度0.5%以下でのブレンドをお勧めします。マッサージだけではなく芳香も鼻から吸収されるので一日の上限は2~3滴です。


⑤ペパーミントが好きで授乳中使っています。でも禁忌と知りました。なぜですか?
◆ペパーミントは乳汁生成阻止作用があり禁忌です。他にも作用が激しく赤ちゃんにもお勧めできません。また授乳中はマージョラムも禁忌です(血圧降下作用があり妊娠中、授乳中は貧血を引き起こす可能性があり)


⑥赤ちゃんの入浴に精油を垂らしています(アロマバス)ラベンダーなら良いですか?1滴ほどです。
◆乳幼児のアロマバスは控えたほうが良いと思います。肌への刺激、精油の油膜が付いた手で目をこする、なめるなども起こりえます。必ず安全とは言えないのでアロマバスは止めましょう。どうしても入浴中に使用したいのであれば、1滴ほどお風呂の床や洗面器に垂らして香りを拡散しておき直接肌に触れないようにしておきます。アレルギーにもご注意ください。


⑦乳幼児への虫よけスプレーは良いですか?
◆ディートや匂い、ベタつきなどの問題で市販の虫よけスプレーを嫌がるお母さんは多くおられます。ユーカリは感染症対策にも良いので虫よけにも使用されますが、乳幼児にはユーカリグロブルスよりもラジアタ種を選択したほうが安全性が高いです。直接肌にスプレーすると刺激がある場合があるので衣服の上や靴の上からでもOKです。しかし市販の虫よけよりも威力が弱いので頻繁に付け直す必要があります。目に入らないように噴霧しましょう。


⑧リンパの腫れ(風邪のとき)にアロママッサージは良いですか?
◆発熱の時は控えます。風邪の予防や初期であればアロママッサージは有効に働く方が多いので行うとすっきりします(必ずご本人の容体を確認)腫れた部分からリンパ節に流す塗付は有効ですが全身のアロママッサージは禁忌です。余計に体力を消耗し容体が悪化する場合があります。


⑨治療中です。精油と薬との併用について教えてください
◆服用されている薬にもよります。ご相談ください。
例えば降圧剤はグレープフルーツ精油とは禁忌です。他に免疫抑制剤や抗精神薬、高脂血症の薬なども併用不可です。薬をやめて、精油だけでのケアは絶対におやめください。


⑩柑橘系の光毒性(光感作)は芳香もダメですか?
◆柑橘系の精油を皮膚に塗り紫外線に当たると皮膚の炎症を起こします。フロクマリンが原因です。柑橘系の種類より強度が異なりますが、使用してしまった場合は衣服で覆ったり、日焼け止めを塗ります。芳香も吸収されていくので毎日柑橘系ばかり毎日の芳香はお勧めできません。日焼けサロンも同様です。